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松山英樹は予選落ち(全英オープン2日目)

日本のエースは“悲劇”をまぬかれなかった。松山英樹は2週連続、メジャーでは一昨年のこの大会以来の予選落ちを喫した。

この日、松山は朝から冷たい雨の中で、前日初日に打った4オーバーを取り戻しにかかった。
「久しぶりに良い感覚が出てきてショットが安定していた」と、後半の14番では2オンイーグル。
16番では5メートルを沈め、通算1オーバーとした。
完全に予選突破の圏内に戻してこられたはずだった。

まだ2日目とはいえ“悲劇”はまた18番で起こった。
99年に、バンデベルデから初優勝を奪い去った鬼門のパー4。
左足上がりの左ラフから打った松山の2打目。
「ライは問題なかったと思うが、前の土手に当たったと思う」と、思わぬ方向に飛んだ。
「右のバンカーから風が来ていたのでセンターに乗れば良いかなと思ったが、できずに残念」と、痛恨の1打はギャラリーが群れるグリーン手前の鉄柵の向こうのOBゾーンに消えた。
打ち直しの4打目はグリーン左手前のカラーまで運んだが、そこからパターで3打を要した。

トリプルボギーの幕切れ。2日目にして松山を襲った悲劇。
「要因は分からない。今日は久しぶりにいい感触も出ていた。結果につなげられなかった」。
消化しきれないまま、今年の全英オープンは終わった。
「トリプルボギーを打ってもパープレーで回れているというのはプラスに考えて、また練習したいと思います」。
2日残してリンクスを去る悔しさ。こらえて気丈に声を振り絞った。

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