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もはや代名詞!! 稲森佑貴は来季もまっすぐ

この選手の受賞はもはや定番として、4年連続の1位は2年ぶりに、驚異の自分越えを成功させた。
今季平均73.69%は、1106ホールのうち815ホールでフェアウェイを外さなかった計算だ。

最初に新記録を出したのは2016年だった。
71.66%はツアー史上初の大台に、「さすがにこれ以上は無理」と、自分がいちばん自分の記録に恐々としたものだが、あれから2年を経た今季、軽々と更新させた。

すでに稲森の代名詞になりつつある。しかし「そこに固執すると、本来の目的を見失う気がする」と、持ち味へのこだわりを捨てて今年、稲森が目指したのは優勝。フェアウェイキープはあくまでも、そのための手段に過ぎない。
その思いは10月、最高の形で実現された。
日本一曲げない男が、ゴルファー日本一を決める舞台で悲願を成就。
そのカギになったのは、やはり持ち味だった。
初優勝を飾った日本オープンの最終日には、ついにフェアウェイキープ率100%を記録。当週の4日間平均86.67%は、シーズンベストにもなった。

4年連続の戴冠に悲願成就もくっつけて、賞金ランキングは自己最高の3位に。
部門別表彰のジャパンゴルフツアー表彰式では本人も「まさか」のパーキープ率賞でも1位に。
まさに安定の受賞に「2つも獲れると思っていなかったので、びっくり。練習の成果が出せたと思う」と、しみじみと「今後、見据えるものも、これで一気に変わった」と24歳が来季にむけて武者ぶるいだ。

今年は世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」でメジャークラスの米ツアーで初舞台を踏んで向ける視線は世界へ。
「こんな感じなんだというのが経験できた上で、来年は、全英オープンにも出られる。刺激的な1年になる」と、胸躍る。
「このオフもまた、宮崎で谷口さんに会えたらいいな」と、尊敬するベテランの恒例合宿への参加をひそかに希望。
「しっかりと練習をして、トレーニングもがっつりやって、来年は2勝、3勝。賞金王も目指してみたい」。日本一曲げない男は2019年も相変わらず、目標にも向かってまっすぐ進む。
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