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関西オープンゴルフ選手権競技 2016

熾烈な“中部銀次郎”争い!!

今年第82回を迎えた日本最古のオープン競技は、2009年にレギュラーツアーに復活して以来、将来有望なアマチュアに出場枠を割いて、明日のスター誕生を支援してきた。
今年もアマチュア予選会から23人が本戦突破を果たし、まだ14歳の三田真弘さんの、史上2番目に若い決勝進出が話題になったが、もうひとつの注目は、やはり大会の地元関西の名門、大阪学院大学の活躍である。

今季国内開幕戦で、6位に入った亀代順哉さんなど5人が出場して、3人が予選を通過。決勝ラウンドに進んだアマ6人の実に半分が同大学の学生ということになる。

3日目にして、14歳の三田さんを抜いて、アマチュアのトップに躍り出た石徳俊樹さんも、その4年生である。日本オープンでの予選通過は1度あるが、この関西オープンは、1年時から4年連続の出場で、初の決勝進出だった。
この8月には、来季のツアー出場権をかけたQTのファーストステージに挑戦する石徳さん。
いかんせん、いまショットの不振で「めちゃくちゃ悩んでいる」といい、前日2日目にマークした「67」は、学生の試合や練習のラウンドを含めても「本当に久しぶりのアンダーパーでした」と、苦笑した。
「プロを目指すなら、今の時期は平均してアンダーパーでまわって来なくては」と、気も逸る。

ベストアマチュア賞にあたる大会の“中部銀次郎賞”には、2013年に9位に入った大堀裕次郎や、2015年には今季ルーキーの長谷川祥平らOBが名前を連ね、今年は部員同士の熾烈な争いにも注目が集まるが、石徳さんはあまりそこに執着はない。
それよりも、プロ入りに向けて「今はとにかく自分のゴルフをして、出来るだけトーナメントで上位に入ることです」。大学が、日頃ここでアルバイトに従事している縁で、今週も40人余の部員もキャディとして散らばるコースで最終日こそ、憧れの世界にまた一歩近づく。

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