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なるか、日本勢初のメジャー制覇(全英オープン)

18日火曜日は、谷原と松山が揃ってコースに出た。3番から9番ホールまでは、本戦でテレビ解説をつとめる青木功と丸山茂樹が同行してにぎやかな練習ラウンドとなった。

この日のロイヤルバークデールは「昨日までとは真逆の風。良い練習になった」と谷原。「まだまだ下手なんで。我々クラスでは調整できない」と苦笑いで「状況はころころ変わるから。そのときそのときに応じて対応出来るかどうか」。

先の全米オープンで、2位につけた松山は何も語らなかったが、悲願のメジャー制覇について「可能性は十分ある」と、代弁したのは丸山。
この世界最古のメジャー戦は10回の出場経験があり、02年には5位タイにつけた。本コースで行われた98年は「自分にとっては3回目の全英オープンで、洗礼を受けた」と、怖さを知る丸山が、今の松山の状態に太鼓判を押した。

「アプローチ、パットは本番にならないと分からないけど、ショットに関して言えば、英樹は曲がる時の幅が少なくなってきている」と丸山も、いざ本番での活躍を楽しみにしている。

日本で活躍する海外勢も、下調べに余念がない。
今年の海外初戦のSMBCシンガポールオープンの上位4人の枠で、初のメジャー舞台を踏む宋栄漢(ソンヨンハン)。リンクスコースも初めてで、「ほっんとに難しい」と、いつもの片えくぼをへこませながら「でも面白い。体調も良いしチャレンジしていく」と、こちらもまた、2日後の開幕を心待ちにしている。

タイのスーパーシニアは50歳を過ぎてから、5年ぶり6度目の出場でも元気いっぱい。33歳も年下のコンワットマイを連れて、「前回は練習ラウンドから調子が良くなかったけれど、今年は良い感じだ」と、初の決勝進出をにらんだ。

先日のセガサミーカップで、早速ツアー通算2勝目を飾るなど好調のチャン・キムは練習場で、ギャラリーも数値が目視出来る電動掲示板と直結した飛距離測定器で、347ヤードを記録。“練習場ランク4位”につけて、自身初のリンクスコースでも豪打を存分にアピールしていた。

  • ヨンハン
  • キム(右)と、今年のツアー選手権を制したノリス。日本が誇る飛ばし屋2人が揃って初のメジャーに挑戦

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