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【FR】木下稜介と狩俣昇平、ともに悔しさの残る最終日に

最終組で1位を争った日本人の二人、木下稜介と狩俣昇平は、悔しさの残るファイナルラウンドとなった。

「くやしいし、情けない」と、開口一番切り出したのは木下。1打差のトップから出たこの日、15番までは2バーディ、ノーボギーでまとめていたが、16番、17番の連続ボギーで、最終日はイーブンパー。

「続けて落としてしまってツメが甘い。最後の3ホールがなければ…」と、唇をかんだが、昨日まですべて60台で回った貯金を活かし、トータル22アンダーの3位でフィニッシュ。日本勢では堂々のトップ通過となった。

ショットは同学年の松山英樹のスイング動画を参考に修正に取り組んで、引っかかるミスは徐々に改善されているが「練習でできても試合でできない」と、まだまだ課題は多い。それでも「悪い原因がわかったし、早く試合で試したい」と、気持ちは前向きだ。

「レギュラーツアーは楽しみだし、優勝を狙っていきたい。いや、必ず優勝します」と言って締めくくった木下。「海外に出てプレーしたい」という上昇志向も持ち合わせており、遠い存在となってしまった松山に追いつくためにも、まずは来年のツアーで花を咲かせる構えだ。

また、2位からスタートの狩俣は、3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを一つ落とし、トータル20アンダーの5位という結果に「思い通りいかなかった。最後にオーバーパーとなって、ツメが甘い」と、こちらも最終日に崩れたことを悔やむ。

「朝からちょっと怪しかった」と振り返り、昨日、65というビッグスコアを出したことで、「いい時の状態を求めすぎたのかもしれない」と、今日のスイングやイメージが、デキが良すぎた昨日の状態と重ねることができず、その誤差を埋めきれなかった。

それでも「長丁場の中でのゲームプランとか、課題は全部出た」と、この経験を糧とし、「QTから初めてレギュラーに臨むし、シード権を取りたい」と、飛躍を誓う。そして「(来年は)QTじゃなくJT」と周囲を笑わせ、最終戦出場を目標に掲げた。

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