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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2017

稲森佑貴はあるぞ、大会史上最年少V!!

鹿児島県出身の23歳は今朝の朝刊に、度肝を抜いた。大会主催の報知新聞社の一面には「顔の大きさが、変わらないくらい」と、ほぼ実物大の自身のアップ写真と共に、前日2日目の最終18番ホールでチップインバーディを奪った詳細がデカデカと掲載されていたからだ。
「トップの人が載るのかなと思っていたら、僕?って。嬉しかった。昨日はそれだけ価値あるチップインだったのか、と」。

前日、それほど魅せた屈指のパー3でこの日はワンオンに失敗。バンカーから1.2メートルにつけて「上手く打てたと思ったんですけどその前に、乗せろよという感じ」と、パーセーブには失敗した。
昨日のような劇的シーンはなくとも、15番では下りスライスの5メートルを決めるとそこから3連続バーディを獲るなどツアー初Vもにらみつける位置に踏みとどまった。

選ばれし30人の舞台に、3年連続3度目の出場を果たしたが、まだ勝てずにいるのは「僕はリーダーボードを見るタイプ。でも前半戦は気にしすぎて空回りをした」と今週が始まるまでに、今季もまた未勝利のままここに来た反省も、済ませてある。
「今までは自分で自分にプレッシャーをかけすぎたが明日は、自分の順位だけを把握して、あくまでショットやパット、コース攻略が優先」と、いよいよ最終日の策も確認しなおした。

応援に駆けつけた父は「鹿児島には売ってないから」と、土産にこの日の報知新聞を、大量買いしたという。
地元で待ちわびる人たちにも、シーズン最後にこそ大会史上最年少(23歳62日)での初Vというビッグニュースを届ける大チャンス。
3年連続のフェアウェイキープ率1位もほぼ確実に、曲がらないティショットを駆使して「明日は乗せます」。
最終日こそ18番で、劇的Vシーンを演じてさらにでっかく紙面を飾る。

※現在の大会最年少V記録・・・1981年に羽川豊が記録した23歳363日。

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