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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2017

初日はクーチャーと同組。石川遼は髪はすっきりしたが・・・

髪はすっきりしても頭の中は、まだ晴れない。開幕前日の水曜日は弟分の星野陸也らと18ホールの下見を終えると練習場に直行。日没ぎりぎりまで球を打ったが「今日も納得いくショットが打てたのは、最後の4、5球だけ。先週末から何千球と打っているが、やっぱり数十球くらいしか打てていない」。

先週は、米ツアーの出場権を失い傷心の帰国初戦。日本オープンでは「悪いところが全部出た」と、ショットが曲がりに曲がり、それを補う小技にも精彩を欠いて予選落ちを喫した。

「ショットに気を取られて、たまにフェアウェイに行っても40ヤードから、グリーンに乗せられなかったりショートゲームの距離感も合ってなかった。やることが多くて、悔しいですけど練習しかない」と、今週も相変わらずもがいている。

「ドライバーと3Wの打ち方のギャップがかなりある」と、この日の居残り練習でも、しきりに2本を持ち替え、比較しながら打ったが、本番までにはめどが立たずに2011年以来となる、6年ぶりのここ袖ヶ浦では、「ドライバーも、3Wと同じタイミングで打てるようにならなければ、それはチャレンジしていることにならない。スプーンを中心にした組み立ても考えている」と、ひとまずドライバーを封印して現状を打破するプランも明かした。

昨年末から伸ばし続けてきたという長髪。シーズン途中にはパーマもかけたと、かなりワイルドな風情に「前は髪切ってる場合じゃなかった。生きるか死ぬかのサバイバルをしてたんでしょうがない」とおどけたが、ついに先週末にばっさり切った。

「シャンプーしたときの、絡まりがハンパじゃなかったので。超・楽になった」と手間はうんと省けたがさっぱりした分、午後からぐっと気温が下がったこの日は、襟足がすーすーして「今日も寒い。切んなきゃ良かったと思うが、奥さんはこっちのほうが全然いいと言うし、前のが全然ダメだったみたいな言い方」と、少しふくれっ面も初日、2日目はマット・クーチャーとの同組ラウンドには「ワクワクする」と、嬉しそうに「基本的に曲がらない選手だが、たまにピンチの際に、どういう風に対処をするか。興味深い」。
今の石川には何よりの研究材料である。

石川が米シード権を失ったことについて、クーチャーも「リョウは若く素晴らしい選手だが、彼にいま必要なのは安定性」と語っており、言うまでもなく今は耐え時。
「今は苦しい時期。練習して、何球も打って、もがきながら一歩でも半歩でも前に進みたい。ベストを尽くして早く優勝争いをやりたい」。
早くいつものスカっとしたゴルフと笑顔が見たい。

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