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【4R】木下稜介がトータル18アンダーまで伸ばし2位以下に4打差!

ファイナルQT4日目も天候は晴れ。気温も13度まで上昇する絶好のコンディションで、日なたに入れば厚着をしていると汗ばんでくるような陽気となり、なかには半袖でプレーをする選手も。

上位陣が順当にスコアを伸ばす中、木下稜介が9バーディ・2ボギーの65と、他を圧倒するゴルフを見せて、トータル18アンダー、2位に4打差をつけて予選ラウンドを通過し、頭一つ抜け出した。

「今日のターニングポイントは二つ」と木下は振り返る。西アウトコースから出て、おはようバーディを決めた後、4番のロングでもバーディ奪取。その直後の5番ホールが一つ目という。

「下りの6メートルくらいだと思うんですけど、パーパットが入ってくれて。これで流れに乗れました」。続く6番をバーディ、8番で一つ落とすも、9番で戻して折り返すと、10番のパー4が二つ目のターニングポイント。

「ティショットを左に引っかけてしまって」カート道の左にある池に吸い込まれてしまう。しかし、3打目をグリーン手前につけて、上りのロングを2パットにおさめてナイスボギー。大きく崩れなかったことで、この後にご褒美が待っていた。

12番のパー3、テイショットをワンピンにつけてバーディ、13番のロングは、残り245ヤードのセカンドをクリークで放ち、フォローの風にも乗ってこれもワンピン。イーグルこそ逃すも楽々バーディ奪取。さらに14番では2メートル、15番も2メートルくらいの上りにつけてねじ込み、圧巻の4連続バーディとなった。17番でもさらに上積みし、最終的にはスコアを7つ伸ばすことに。

ズバズバとチャンスホールを作れたこともあるが「どのホールもラインにつきました。それで、しっかり読むことができている」と、パッティングの精度の高さも好調の要因。「まだショットが良くない」と、課題はあるものの、出場選手202人中、唯一4日間とも60台で回れている安定感は、このサバイバル戦を勝ち抜くためには大きな要素だ。

ファイナルQTにおける、過去の最少スコアは、昨年、星野陸也がマークしたトータル31アンダーの401ストローク。その星野の4日目までのストローク数は270で、今日を終えた段階での木下のストローク数と同じ。コースの違いこそあるものの、明日以降のプレー次第で、昨年の星野の記録を塗り替える可能性も否めない。

「まだ2日あるので、何があるかわからない」と気を引き締める木下。その“何があるか”は、レコード樹立という“驚き”のほうであることを期待したい。

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