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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2014

張棟圭(ジャンドンキュ)は早速ツアー2勝目のチャンスに「自分には出来る」

ミズノオープンでツアー初優勝を飾ってからというもの、張の粘り腰がハンパない。この日は特に、難所が密集する宍戸の終盤ホールは15番からの3連続バーディで、一気に首位の竹谷に追いついた。

そして最後の18番は、右のラフからグリーン左手前の深いラフに捕まる大ピンチ。足場の悪いライは不安定な姿勢からのアプローチ。
「難しかった」と、残した2メートルのパーパットを辛くも拾い、ほっと安堵の満面笑みで長い1日を締めくくった。

初日に、7オーバーを打って、116位タイと大きく出遅れた2週前の日本プロ。それでも尻上がりに順位を上げて、最終日は単独4位に。2006年にプロ転向を果たし、いつでも勝てると言われながら、母国の韓国ツアーやアジアンツアーでもなかなか勝ち星に恵まれなかった原因は「メンタル面。ひとつのミスで、悪いほうばかりに考えてしまう性格」。

弱点克服のために、メンタルトレーナーの指導を受けるようになったのは今年。効果のほどはてきめんで、今週もこの難コースでこそ役立っている。

ここ宍戸では、選手の誰もがフェアウェイキープを必須条件に上げるが、それを実践することは、「口で言うほど簡単ではない」。実際に難コースを前にすれば、思い知らされることもある。
「でもどんなに難しいことも“出来ない”ではなく“自分には出来る”と思うようにする」と、張はいう。
「そしてミスをしてしまったら、“しょうがない”と諦めて、また前に進む。何事もシンプルに考えることが大事です」。
プラス思考を駆使して、さっそく今季2勝目を狙っていく。

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