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ダンロップフェニックストーナメント 2004

クリスチャン・ペーニャ「ちゃんと自分のプレーができるか心配!」

今週火曜日の練習ラウンドは、世界ランク10位のスチュワート・シンクと、中嶋常幸とプレーした。3人とも、敬虔なクリスチャン。交流を深めるために、一緒に回ろうということになったのだ。

「シンクは素晴らしい選手だし、ずっとファンだったからとっても緊張してしまって…。何か盗めることがあれば、と思っていたのですが舞い上がっていて、ほとんど何も覚えていないんですよ」と、苦笑したペーニャ。

ところが、8バーディ(1ボギー)の63のベストスコアをたたき出し、通算4アンダー3位で迎える決勝ラウンドはそれ以上の「緊張」が待っていた。

シンクよりさらに「格上」の、タイガー・ウッズと初めてのラウンドだ。
「もう、大ファンなんだよ。今から、どきどきしちゃって…。ちゃんと自分のプレーができるか心配!!」。

少年のような笑顔を浮かべて胸のあたりを押さえたペーニャだが、そんな悠長なことばかりも言っていられない。
ペーニャが、オールアメリカンのメンバーとして活躍したアリゾナ大学時代。2つ下には、当時NO.1のフィル・ミケルソン、さらに3つ下にはデービッド・デュバルと、まさに強豪ひしめくころだった
。特に、ミケルソンがいたアリゾナ州立大学とペーニャの大学とは、いちばんのライバル関係にあったのだ。
「フィルとは、数え切れないほど争って、そのうち何回かは、やっつけたこともあったかな」と振り返るペーニャの究極の夢はもちろん、あのときのライバルたちともう一度、同じ舞台で戦うことだ。

米ツアーへの本格参戦を目指しているというなら、この試練はぜひとも乗り越えなければならない。
「明日は今以上の実力を出そうと思うのではなく、とにかく、マイペースを心がけたいね」と、浮かれる気持ちを引き締めた。



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