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WGCブリヂストン招待最終日

米ツアーのシード権獲得はここからが正念場、松山
米ツアーでのシード権を目指す松山英樹にはなおさら悔いの残る最終日となった。「トップ10に入るためにも今日は、3アンダーか4アンダーは欲しかった。意識していた」。
気持ちに反して、前週から続いているショットの不振。「ひどい状態だった」と最終日も一進一退のゴルフに上がりこそ、16番で3打目はラフからの池ポチャのあとに、17番で6メートルのバーディチャンス。そして18番で、4メートル前後のパーセーブはせめて、「最後は良い形で上がれて良かったけれど」。
週末には手応えも出てきたというアプローチ。「収穫もあれば、まだまだという、課題が浮き彫りになった」という4日間だった。
「やはりショット。このままでは予選落ち濃厚です」。今週の今大会は、予選カットがなかったからまだ救われたが次週はいよいよ今年のメジャー最終戦「全米プロ」で現状のままでは容赦なく、ふるい落とされると松山は懸念している。「修正しなきゃ」と、危機感にもかられる。
予選ラウンドで回ったミケルソンが勝った全英オープン。そして、今週はウッズが圧勝の大会8勝目、今季5勝目、通算79勝目を飾った。勝者のゴルフを立て続けに目の当たりにしている。
「自分もどこに行っても勝てるような選手。タイガーを目指します」。さらりと、しかし壮大な目標を口にした。

小平智は「23歳で、ここに立てて幸せ」。6月の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」でツアー初優勝を飾って、ここに来た。「日本では2〜3回しか持たないロングアイアンがここでは真逆で。ショートアイアンを持つのが2〜3回。普段、そういうのをやっていない。自分の技量じゃまだまだ戦えない」と、課題が口をつく一方で、「ドライバーショットは飛距離も、精度もそんなにひけを取らない」と、肌身で感じられたのは良かった。
「この経験を日本ツアーで活かしていきたい。それでまたここに戻ってきて、今度はアンダーで回りたいです」。

45歳のベテランも「もう少し、ショートアイアンが使えるコースなら気が楽だったんだけど」と、苦笑いしか出てこない。「今週はショートアイアンを使うことすら忘れていて。俺の得意分野が全然活かせなかった」と、谷口徹には苦しみ抜いた4日間。それだけに、この日の最終日は今週としては、自身最多の4バーディを奪って、「こんなにバーディが嬉しいって思えるのは久しぶり」と
普段ならなんでもないことすら、身にしみる。

昨年の日本ツアー「ブリヂストンオープン」で劇的連覇を達成してやってきた。「毎回来て、飛行機代という高い授業料を払って、良い勉強をさせてもらっていて。今日はアンダー狙ったんだ
けど、残念」と、今年も心残りで終わってしまったからには持ち前の負けん気が自然と首をもたげる。
「またココに来てリベンジするには今年はブリヂストンオープンで、3連覇をして何回も勝って、ここに挑戦しに来たい。毎年勝って、毎年ここに出たいです」。

この日は会場で、タイトルスポンサーの契約2018年まで継続されることが主催者から発表されたこともあり「せっかくブリヂストンさんが、スポンサーになってくださっているので。そのチャンスを生かして、またリベンジしたい」と、最強の40代のひとりとして再び気持ちを奮い立たす4日間にもなった。

※大会の公式ホームページはこちらから!
  • 小平は「ここに来て良かった」
  • 谷口もまだまだ諦めない!

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