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カシオワールドオープン 2010

ベストアマチュア賞は、松山英樹くん

今年、このカシオワールドオープンに挑戦したアマチュアは4人。その全員が、決勝ラウンドに駒を進めた。近ごろの20代、10代はもう、当たり前のように、プロと互角に戦える。

その中でも、初日から奮起したのは、地元・四国は香川県出身の原敏之(はらさとし、=写真上)さんだった。昨年の四国アマチュアのチャンピオンは、石川遼と同じ19歳。プロ入りを目指し、大学進学はとりやめて、今年はクォリファイングトーナメントに挑戦したが、サードステージで失敗。

それだけに、「その悔しさを今週ぶつけたい」と初日9位でスタートするなど相当気合いが入っていたが、最終日は激しいベストアマチュア賞争いに、巻き込まれた。

神奈川県は藤沢市立湘洋中3年生の伊藤誠道くん(=同2番目)や、やはり石川遼と同年代の古田幸希さん(=同3番目)らの激しい追い上げに遭った。

そして、最後は大本命が、貫禄を見せた。
今年はアジアアマチュア選手権で優勝し、来年のマスターズの出場権を持つ東北福祉大1年の松山英樹さんが、通算3アンダーは、4人中最高位の31位でベストアマチュア賞に輝いた。

地元・高知県は、明徳義塾高校の3年間を過ごした第二の故郷で、先の日本オープンで3位につけたほどの活躍が出来なかったことには、「もうちょっとミスが少なければ上位でプレー出来たのに」と悔しがったが、「ミスしても、暖かく見守ってくださった高知のみなさん。有り難かった。これくらいのプレーしか見せられなかったのは残念でしたが」と、感謝した。

来年4月まで、あと約5ヶ月ほど。「100ヤードのショートアイアンを磨いて行きたいです」とマスターズに向けて、課題も見つかった。「楽しんで回って、予選通過出来るように頑張ります」と、まだ見ぬオーガスタに思いを馳せた。

なお、揃って決勝ラウンドに進出した4人のアマチュアには、「72ホールを終了した者」として、クォリファイ賞が贈られました。

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