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カシオワールドオープン 2008

白、佐々木もシード落ちが確定…

パットの不振に苦しんでいよいよシード落ちの白は復活を約束
白佳和(はくよしかず)も94位タイで予選落ちしたことで、シード落ちが決まった。今大会で4位タイにつけて、涙の初シード入りを決めたのは2年前。
しかし3年目の昨シーズン末から、パッティングのイップスにかかり、苦しんできた。

手が思うように動かない。距離感も、タッチも合わない…。
今年は開幕からなんと12試合連続の予選落ちを食らい、「長年やっていると、ある日突然そういうことがある。気長に回復を待って」と他の選手に励まされながら、懸命に格闘を続けてきた。

ようやく回復の兆しが見え出したのはシーズンも終盤だった。
自身の今季最終戦で、これほどの出遅れを取り戻すには遅すぎた。
「あと5試合残っていたら…」。
悔しさをかみ殺し、翌週のファイナルQTのエントリーを済ませた白は、「また必ずここ(ツアーに)戻ってきます」と、親しいスタッフに約束していた。

またこの日、前半の18番ホール終了後、体調不良のため棄権を申し出た佐々木久行も、6年連続12回目の賞金ランキングによるシード権を逃した。

ここ数年は、シーズン中盤以降に「一発勝負」でベスト5入りを果たし、辛くもシード権を守る、というパターンが続いていた。
「ここ3〜4年はずっと厳しい状況だった。年齢が年齢だしね」と、44歳が自嘲の笑み。
「27、8歳の選手とか、あと石川くんとか…。いま若手が元気だから。世代交代の時期かな」と、ポツリ。

かつての飛ばし屋も最近は思うように飛距離が伸びず、それゆえに「無理に飛ばそうとしてかえって曲げてしまったり…」と、つぶやいた表情にかすかに苦悩がにじんだ。

来季の出場権をかけた次週のファイナルQTは予選4日、決勝2日の長丁場だ。
「なんとか、6日間出来るように頑張ります」と言うのが精一杯だった。

  • 佐々木は世代交代の波に、「年齢が年齢だし」と…

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