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白佳和はフェアウェイキープ率賞受賞にも・・・

64.19%を記録して、フェアウェイキープ率賞を受賞して、社団法人 日本ゴルフツアー機構より記念のトロフィと、副賞として株式会社ホテルオークラより『ホテルオークラ東京 朝食付きペア宿泊券』が贈られた。
しかし白佳和(はくよしかず)は、その壇上に現れなかった。
ちょうどそのころ来季の出場権をかけて、奔走していたからだ。
今年はまさに試練の年だった。
開幕から実に、14試合連続の予選落ちを喫した。
ようやく決勝に進めたのは、シーズンもすでに終盤にさしかかった10月のキヤノンオープンだった。
不振の原因は、パッティングのイップスだった。
アドレスで手が動かなくなり、それを無理に動かそうとしてとんでもない方向に打つ症状は、すでに昨秋から出ていた。
もっと正確にさかのぼれば昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズ以来、18試合ぶりの決勝進出に、本人も「やっと週末に仕事が出来る」と息を吐きだしたが、大幅な出遅れを取り戻すには遅すぎた。
「あと5試合残っていれば…」。
自身の最終戦カシオワールドオープンで、4年目連続のシード権の確保に失敗し、その足で来季の出場優先順位を決める翌週のファイナルクォリファイングトーナメント(ファイナルQT)の会場に向かったが、そのファイナルQTで予選落ち…。
たとえ部門別で賞を受けても来季のツアーは出られないこの現実。
入れ替わりの激しい世界で栄冠を勝ち取れるのは、ほんの一握りの選手たちだ。
それでも夢は諦めない。
来年は、チャレンジトーナメントで戦うしかなくなった白が、親しいツアーのスタッフに約束したという。
「また必ずここ(ツアー)に戻ってきます!」。
この言葉を信じて待ちたいと思う。














