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The Championship by LEXUS 2009

増田伸洋は「阿部くんに負けないように…!!」

現在、賞金ランキング65位は、この日同スコアにつけた桑原克典ほどはシビアではないにしろ、来季の出場権を確実にものにするには、もうひと踏ん張りが欲しいところだ。

前日2日目は、地元・千葉県の自宅から家族が揃って応援に駆け付けた。父のラウンドにスタートからついて歩いてくれた7歳になる長男の康輔くんは、ハーフターンで「ご飯を食べてくる」と言い残していったんコースアウト。

しかし、結局最後まで姿を現さず、あとからその理由を聞いたら「僕がいることでお父さんがスコアを落としたらダメだと思ったんだ」。
そんなけなげな思いに感激した。

この日3日目は、少年野球の試合で奮闘しているであろう息子の姿を励みに、1番から3連続バーディで波に乗った。

いま、日本一に王手をかけている読売ジャイアンツで捕手をつとめる阿部慎之助さんは、互いの契約先であるアンダーアーマー社を通じて知り合った。
日本シリーズ進出を決めた夜も増田から「おめでとう」とメールをしたら、「頑張ります」と返ってきた。

6つ下の後輩の活躍にも発奮。
「自分もこんなところでうだうだしている場合じゃない。人に応援しているだけじゃなく、こっちもしっかりしなければ」と気持ちも新たにした矢先だった。

通算6アンダーは、5位タイに浮上して迎える最終日。
会場のここ大利根カントリークラブは3年前に、全米オープンの出場権をかけた最終予選で初のメジャー切符を手に入れた、思い出のコースでもある。
「明日は一気に、ここで決めたい」と、気合いが入った。

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