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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2009

五十嵐雄二「チャンスはある」

首位でスタートした3日目は、出だしでいきなり躓いた。1番、2番で連続ボギー。スタートホールは115ヤードの第2打で、「ハーフショットしようとしたら、大ダフリ。全然、グリーンに近づかなくて、自分でもびっくりした」と、苦笑いで振り返る。

「緊張はない」と自分では思っていたが、「あとから思えば、自分が自分ではなかったのか……」。
“無印男”がV争いの重圧か。苦戦が続いたが、それでも茨城県常陸大宮市に住む40歳は、地元ギャラリーの声援を受けて、懸命に踏みとどまった。

優勝はおろか、シード権もまだ持たないプロ17年目は久しぶりの最終組に、大勢のギャラリーを引き連れて「嬉しいもんです」。
ホールアウト後は、たくさんのギャラリーにサインを求められた。

その中の一人の男の子に「お兄ちゃんのこと知ってるの?」とペンを走らせながら尋ねてみたら、「『びみょ〜』だって!!」と言って、笑わせた。

「今日は自分の中では崩れたのにトップと2打差。チャンスはある」。
勝てば5年シードの大舞台で、最終日こそひるまずに行く。

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