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マイナビABCチャンピオンシップ 2009

星野英正が第二の故郷で首位発進

シーズンも終盤にさしかかったころに、ようやく自信が戻ってきた。3番からの3連続バーディで、朝から快調に飛ばした。ボギーなしの6アンダーは66。ピンチらしいピンチも、強いて挙げれば9番だけだった。

それまでの8ホールはフェード一辺倒で攻めていたが、フェアウェー左サイドがベストポジションのパー4は、「ドローで行ってみよう、と」。
ふいに球筋を変えたティショットは左の木を直撃して林の中に飛び込んだが、ひとまず脱出した3打目を、7番アイアンでピン横6メートルを捉えると、パット巧者は難なくこれを沈めた。

パーキープ率100%のゴルフは「ほとんどフェアウェーも外さなかった」と、首位タイの矢野東と並んで、この日のフェアウェーキープ率でもランク1位に。

「ショットもうまくコントロール出来ているし、パットのフィーリングも凄く良い。今日のゴルフは隙がなかった」と、完璧な内容に胸を張る。

地元仙台から拠点を移して今年で9年目。
第二の故郷といってもいいここ兵庫県のABCゴルフ倶楽部で行われる今大会には、「良い思い出」がぎっしりと詰まっている。

64の自己ベストをマークして、ツアーで初めての最終日最終組で回り、優勝争いの緊張感を味わったのは、2001年大会。

また、デビューするなり5試合連続の予選落ちを喫した2000年。初の予選通過を果たし、初賞金の168万円を手にして大粒の涙をこぼしたのもここだった。
今やツアー3勝の活躍を、支えてくれた人たちの目の前で、ぜひ新しい勝ち星が欲しい。

好調のゴルフに確かな手応えも手伝って、「ガンガン行くだけ」と、強気に言った。

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