Tournament article

石川遼は「優勝争いに加われなかったことが悔しい」

破竹の勢いの18歳に現状維持などありえない。この週、賞金ランク1位で大会を迎えた絶頂期にもかかわらず、「進化を求め、新しいことに挑戦した」という。

よりよいスイングを求めて、試合中にも日々、試行錯誤を続けていた。

そのために、白熱のバーディ合戦に、乗れそうで乗れない。
この3日間は、ティショットも左右にぶれて一進一退が続いていた。

それでも最終日を前に、掴んだものがあった。
3日目終了後に、「トップや肩の位置、手の位置を今までよりきつめにねじってみよう、と。そうしたら、凄くタイミングが合って来た」と、この日はバーディばかりかイーグルチャンスも多く、左ドッグレッグの16番パー5では、目標にしていた名物のフェアウェー左サイドの3本の松の木の“御神木”越えのティショットに成功した。

18番では残り260ヤードの第2打を、「スプーンで左からフェードで攻めよう、と思った。そのとおりの球が打てた」と3メートルに2オン。

イーグルで折り返すと最終9番も、やはり3メートルのイーグルトライは楽々バーディで締めくくり、通算7アンダーは20位タイに、「徐々に調子も上がって、今日は昨日までの鬱憤を晴らすゴルフが出来た」と、大きく頷く。

「といっても時すでに遅しなんですけど」と苦笑しつつ、「来週につながるゴルフは出来たと思う」と満足そうだ。

初の連覇を狙う、次週のホスト試合はマイナビABCチャンピオンシップに向けて確かな手応えを掴んだ1週間。
最終日も1万人近い大ギャラリーを引き連れて、「たくさんのお客さんの前で良いプレーを見せることが出来て良かった」と、胸をなで下ろした。

今季4勝目をあげた池田勇太にはまたしても、賞金ランク1位の座を奪われたが、「池田さんの安定感は、僕とは雲泥の差だから」と、それについては「まったく気にしない」と、石川は言った。

むしろ、その池田がようやくハーフターンをするころにはすでに競技を終えていた石川は、「池田さんには、これからの9ホールで素晴らしいプレーをしていただきたい。一人の選手としてそう願う」と、エールを送ったほどだ。

それでも、ひとつだけ悔しいことがあるとすれば、「池田さんや片山さん、横尾さんなど素晴らしい選手との戦いの中に、自分もいたかったというのはあります」と、常に優勝争いすることを目標にしているだけに、その点では残念そうに話していた。



関連記事