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VanaH杯KBCオーガスタ 2009

石川遼は「今年、九州で初めてのトーナメントが楽しみです」

先週の関西オープン2日目。18番ホールから、ギャラリーの大歓声がとどろいた。その声は約200ヤード先のクラブハウスまで聞こえてきたほどで、居合わせた選手たちが、「何事か」といっせいに顔をあげた。

石川が、チップインイーグルを決めて、予選通過の圏内に食い込んだと知って、みな一様に納得した。「やっぱり、あの子は何か持ってるね」と、うなずき合っていたものだ。

同じことが、やはり昨年のこのVanaH杯KBCオーガスタでも起きていた。通算3オーバーで迎えた大会2日目の最終18番。予選カットラインぎりぎりのスコアは、もう絶対にボギーに出来ない。絶体絶命のピンチでラフを渡り歩いた残り15ヤードの第3打は、8番アイアンでまたもや奥のラフ。
ピンまで15ヤードのアプローチは絶対に1パット圏内に寄せたい。「パーセーブしたい」と、本人が心から欲したサンドウェッジでの第4打がなんとカップに吸い込まれたのだった。

あれから1年。すでにツアーは通算4勝を数え、さらなる成長をとげて、石川が芥屋に帰ってくる。
「今年、初めて九州のファンのみなさんの前でのプレー出来ることを楽しみにしています。昨年、苦しんだ海からの強風を攻略して、精神的にも強さを持ってラウンドしたい」と、健闘を誓った。

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