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石川遼は37位に

最終9番もチャンスが決められず、思わず天をあおぐ…
今年の開幕戦の来場者数は4万409人(プロアマ日含む)。史上最多の3万2124人(同)を記録した昨年大会を、さらに上回る大ギャラリーに、チャンピオンは「こんなに大勢のみなさんの前で優勝できて、幸せです」。

そう感謝を寄せたそばから苦笑いで付け足した。
「みなさんは、僕を見に来たわけじゃないとは思いますが……」。

小田孔明も言外に含ませたとおり、今年もその多くが17歳目当てだ。
この日最終日も石川遼は、最終組を上回る観客を引き連れて歩いた。
しかしチャンスパットが決まらない。
スコアは伸び悩み、この2日間はともに10番からのいわゆる“裏街道”からのスタート。
大ギャラリーを連れながら、ゲームの中心にいられなかった悔しさが、その表情にありありと滲んでいた。

もっともマスターズからの帰国早々、連日大勢のファンの期待を背負ってのラウンドに、心休まる暇もない。
しかし石川はすぐに否定した。
「疲れもないし、調子も良かったので、もっと良いパフォーマンスが出来たはず」。
なお自分にムチ打って、「ドライバーに優勝争い。お見せしなければいけないものがまだまだあったのに、良いプレーを見せられなかった自分にイライラしています」。

ツアーデビュー戦となった昨年大会の5位よりも、明らかに進化しながらそれを結果として残せなかった。
本人も「すごく楽しみにしていた」というこの開幕戦で、本来のゴルフで見せ場を作れなかったもどかしさもあった。
この日は4日間で最多の5バーディは自己評価しながらも、4日連続のパープレーには「大事に大事にという気持ちが強すぎた」と、後悔しきり。
「やっぱり僕は、まだまだピンをまっすぐ狙うようなゴルフでいいのではないか……」。

現実と理想の狭間でもがき続けた開幕戦。
「これからは、納得いくショットが打ててもまだまだ練習するつもりでやる。自分に厳しく、妥協しない。今年1年間、最後まで大勢のお客さんを連れたまま歩けるように努力したい」。
2009年の初戦は反省と試行錯誤の4日間に、さらなるレベルアップを改めて胸に刻んでいた。


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