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中日クラウンズ 2008

前粟蔵俊太(まえあわくらしゅんた)が失格

ショックな出来事のあとも、「頑張って」と声援を受けて、やっぱり丁寧なお辞儀を繰り返していた。悔しさをこらえ、ファンのサインにも笑顔で応じた。

この日は72でホールアウト。
通算6オーバーでスコアを提出し、アテスト場を出たところでスタッフに呼び止められた。
実際はスコアカードの15番で「6」のところを「5」と書いてしまい、過少申告で失格となったことを知らされた。
「マーカーさんとも、きちんと読み合わせたつもりだったのですが…。僕の書き間違いです」。

昨年末にプロ転向したばかりの18歳は、2日目に43位でツアーで初めての予選を突破。
1学年下の石川遼は難コースを去ったが、昨年夏の世界ジュニアの代表選手をつとめたルーキーの踏ん張りに、期待が集まっていた。
「2日間、思うようなスコアが出せないながら、大会を楽しめたのですが…」。
4日間で積み上げたスコアが単純ミスで一瞬にして消えた。
「仕方ない。これもいい勉強です。次からやらなければいいだけです」。
気持ちを切り替え、気丈に話した。

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