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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2008

杉原輝雄が棄権(2日目)

この日2日目の朝。厳しい表情で、クラブハウスから出てきたドンの第一声は「本当に残念だし心苦しい。申し訳ない気持ちでいっぱいです」。

会場の茨木カンツリー倶楽部の門を叩いたのは10代のころ。コースのお手伝いをしながらこの地でゴルフを覚え、腕を磨いたいわば“ホームコース”だ。
アジアと日本両ツアーの賞金ランクに加算されるこの「アジアパシフィックパナソニックオープン」には出場資格がなかったが、特別推薦を受けての出場。

大会初日から、ロープ際には懐かしい同級生たちの顔が鈴なりだった。
それだけに、「最後までプレーしたかった」と悔しがる。

まして、初日に86を打っていたからなおさらだった。
「スコアが悪いだけに、やめたくなかった」とは、71歳のプライド。
「74とか、75くらいだったら良かったけれど・・・」。

これでは、スコアのせいでやめたと思われても仕方ない。
「今日は絶対にまわろうと思っていたのに」と小さくつぶやきながら、左の横腹をさすった。

15年前に発症して以来、ふと思い出したように襲う腸炎。
「2,3日前からスイングもスムーズにできない感じで・・・。この状態で、80(ストローク)以内で回るのも無理。一緒に回る選手にも迷惑をかけてしまうので決断した」。
2日目は朝8時25分から11時まで雷雨で競技が中断する中、この日は午後組の杉原はスタート前に棄権を申し出た。

いまはパッティングのイップスにも苦しんでおり、プロアマ日の火曜日はグリーン上で左打ち。
前日初日は試合で初という42インチの長尺パターを握ったが、試行錯誤もひとまず中断。
まずは休養が必要だ。
「点滴をしていれば良くなると思うが・・・。本当にすみません」。
謝罪の言葉を何度も繰り返して、コースをあとにした。

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