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中日クラウンズ 2016

JGTO会長が和合に挑戦

世界のアオキが今週は、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のトップとして、記録を塗り替える。中日クラウンズでの今季ツアー初出場は、JGTO会長としては史上初。また73歳7ヶ月のツアー出場は、故・宮本留吉氏の73歳21日(ツアー制度施行後、75年日本プロ)を抜いて、史上最年長記録の更新だ。

さらにいえば、ドンこと故・杉原輝雄氏の68歳311日を更新する、最年長予選通過の記録もかかる。
そして、そして・・・!! もっと言うならジャンボ尾崎の55歳241日(02年全日空オープン)の最年長優勝記録の更新という大記録もかかるが・・・。

「最後まで、“36ホール”はちゃんとやる」って・・・?!
プロ通算85勝。賞金王は5度。また今大会は、3連覇を含む最多の5勝を誇るまさにレジェンドだが、一時期は手術も視野に入れた右肩の故障に加えてこの2月には、風邪をこじらせトレーニングも、調整もこのオフは思うがままにならなかった。

しかも、3月にはツアー再生という大任を帯びて、多忙な日々がのしかかる。青木功とともに、JGTOの副会長に就任した“戦友”の松井功には、「試合に出ている場合じゃない。会長として、企業を回ってもらう」ときつく言われていることもあるし、数々の障壁をはねのけて、今年初の実戦の時を迎えられたことだけでも、今の青木には大きな喜びだ。

この日は前哨戦のプロアマ戦でも、アマチュアのみなさんと屈託のない笑顔を見せて「なんか、子どもの遠足みたい。コースにいられるってだけで、ハッピーだよ」と、エビス顔。「ここしばらくゴルフが出来なくて、今回は半分試しながらの部分もあるけど、出るからにはちゃらんぽらんにはやりたくない」と、気合いも十分。

何より、会長就任時に掲げた公約「人を育くむ」の実現を、自らのゴルフでひとつ、かなえてみたいという思いがある。「俺が頑張る姿を見せることで“無言の育くむ”じゃないけれど、若い子たちもやらなくちゃと思ってくれれば。明日からいくつ叩こうがやるったらやる」。
背中で語るつもりだ。

初日は、やはり永久シード選手の直道と、重永亜斗夢と出る和合。「直道には負けたくない」と、闘志メラメラ。また「熊本に帰って報告できるように、頑張って欲しい」と、若い重永にエールを送った。
すかさず「俺も負けないよ」とは、直道だ。そして偉大なるレジェンドに挟まれたかっこうの重永は、「こんな凄い組になんで俺?」と戸惑いつつ「普段はお近づきになれない人と2日も一緒にいられる。若いころの話とかも聞いてみたい」と、アトムも楽しみにしている。

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