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次なる賞金王候補は・・・!? 新選手会長も待ちわびる、2016開幕戦

昨年まで3期つとめた前選手会長は、就任1年目からその実現に心を燃やすも、願いは叶わなかった。
選手会長として賞金王に輝いた選手は、1984年に杉原輝雄が“初代”に就任してから長い歴史の中においても、まだいない。これまでは、01年の片山晋呉が3勝して賞金ランク2位につけたのが、最高記録である。

男子ツアーの人気回復が叫ばれる今は、なおさらその両立が困難なのか・・・。池田優太もついに夢途上のまま、いったん重責を譲ることになった。今年、バトンを託された優作。

1位の金庚泰 (キムキョンテ)には、差をつけられたものの、昨季は賞金ランク2位につけて、自身もその可能性に現実味を感じはじめた矢先に、2016年の選手会長に就任して、身が引き締まる。

「去年は獲れなかったので。そこはやはり目標にある」。
そう語ったのは、3月第2週に参戦した「BMW ISPS HANDAニュージーランドオープン」の会場だった。
その前週には、世界ゴルフ選手権「キャデラック選手権」に出るなど、このオフはより積極的に海外実戦に身を投じる中で、調整を重ねている。
4月の国内開幕戦まで、試合勘を途切らせないで済むように、米フロリダからニュージーランドへ。2週続きの強行軍は、多少の無理を押しても挑戦する価値がある。

そして、選手会長との両立は困難を承知の上で、それでも狙っていく価値がある。
初のキング獲りに向けて、優作は着々と準備を進めながらも思慮深く、慎重な性格は相変わらず、「でも目先の目標としては、まず1勝すること。そして確実に勝利を重ねていくこと。それを大事にしていきたい」と大願成就のためにも、丁寧に結果を残していくつもりだ。

今年も三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋を舞台に、4月14日から火ぶたが切られる国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」。名古屋に移り住んできて、4年目の春。一昨年に年またぎの2連勝を飾った思い出の大会で、もはや地元中部を代表する選手としても気合いが入る。
「調整をして、トレーニングをしてあとはもう万全の態勢で臨みたい」。
新選手会長も開幕を待ちわびる。東建ホームメイトカップの大会公式ホームページはこちらから!!

参考:歴代のジャパンゴルフツアー選手会長
杉原輝雄1984年-1988年/鷹巣南雄1989年-1991年/倉本昌弘1992年-1999年&2012年/湯原信光2000年/片山晋呉2001年/伊沢利光2002年/佐藤信人2003年/手嶋多一2004年/横田真一2005年-2006年/深堀圭一郎2007年&2010年/宮本勝昌2008-2009年&2011年/池田勇太2013年-2015/宮里優作2016−/

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