前日の第２ラウンドの残り競技が６時53分より再開されたこの日３日目は４時半起き。車で５分のホテルから、タクシーでコースに向かう道すがらから、残り２ホールのシュミレーションをキャディの島中大輔さんと話し合った。

しかし、そのとおりにはいかないものでスタートの８番。この日の第１打となった３メートルのバーディチャンスはパーに終り、いよいよ最終９番は、７番か８番アイアンで打つと想定していたはずの第２打が、なんとピッチングウェッジだ。

ティショットがカート道路の大きく跳ねて、思いがけないビッグドライブ。残り130ヤードの第２打を手前５メートルにつけて、２パットのパーでフィニッシュ。

日没サスペンデッドが決まった前日２日目は、「明日は２桁アンダーで終りたい」と話していたが、

結局通算９アンダーは２位と２打差の単独首位で決勝ラウンドを迎える。

横尾が第２ラウンドを終えたのは、７時半ごろ。
第３ラウンドのスタートは11時15分（インは11時20分）。
そして最終組の横尾は、インコースから13時ちょうど。
ティオフまで、まだ時間はたっぷりある。
「出直してきます」。
コースチェックに余念のない島中さんをコースに残し、本人はいったんホテルに戻ることにした。
「改めて、仕切り直しです」。
新たな気持ちで決戦に挑む。

• 横尾 要