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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2008

北海道初上陸!!

ぶよに噛まれた左肘。同伴アマのハウスキャディさんに「樹液をつけるといいのよ」と勧められ・・・
「初めて来た」という北海道で、石川遼が絶好調だ。今年、初めて一般公開されたこの日のプロアマ戦。ラウンド中にブヨにかまれ、左肘を真っ赤に腫らすなどハプニングもありながら、熱心な道内の

ゴルフファンに豪快かつ安定したドライバーショットを披露。

「ほんとうにみなさんが見て分るくらいすごい良い。今週は、ドライバーさえ曲がらなければ、予選落ちは気にしなくてもいいと思う」。

先月のミズノオープンよみうりクラシック以来2試合ぶり、今季4試合目の決勝ラウンド進出を約束した。

この日は大会主催のセガサミーホールディングス(株)の里見治・代表取締役社長兼会長と、野球評論家の張本勲氏とプレー。

特に張本氏には、毎週日曜日にTBS系列で放送中の人気情報番組「サンデーモーニング」のスポーツコーナーで取り上げられるたびに「喝」を入れられてきた。
「2月のオーストラリア(全英予選)で“体力不足だった”と話したときに、“プロなら口に出すな”とおっしゃっていたことを、今でも覚えています」。

そんな“ご意見番”と初対面のこの日は、こんなありがたい言葉をかけられた。
「常に自分を疑ってかかれ。良かったら“たまたま”だ、と。悪かったら“練習が足りないからだ”と。そう思うんだぞ」。

「素晴らしい言葉をいただいた」と心から感謝して、まっすぐな目をして頷く16歳に、68歳も思わず笑み崩れた。
「テレビではいつも厳しいことばっかり言ってきたけど、遼くんは本当に素直でいい子。今の若い子にはなかなかいない。大あっぱれだ!」。

プロ野球史上初の3000本安打記録という偉業を持つ人物からの太鼓判に、石川もますます気合いが入る。
「1歳ぐらいのときに、丸刈りにして以来の短さ」という短髪も、その表れだ。
「初めての北海道で、良い成績を出したい。道内のゴルフファンのみなさんに、良いゴルフを見てもらいたいです」。
北の大地に健闘を誓った。


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