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日本オープンゴルフ選手権 2008

横尾要「監督より先に、僕が頑張る」

片山や谷原、矢野東・・・難コースに“完全封印”を決め込む選手たちも多い中で、横尾はだんぜんドライバー派だ。
スプーンで刻んでラフに入れ、ボギーを打った15番で安全策を強調するキャディに懇願した。

「後半は、ドライバーで打たせて欲しい」。

そのあと、奪ったバーディは5個。前半の12番の分も合わせたら「6バーディは凄いですよね!」と、思わず自画自賛だ。

「僕は、たとえラフに行ってもドライバーでティショットを打ちたい」という。
「ドライバーのほうが曲がらないし、刻んでフェアウェイに行く自信もない。それなら、飛ばしてラフに入れたほうが、対処の仕様もあるから」。

全ホールドライバーで行くと公言した石川遼のように、頑固に自分のスタイルを貫いて好スタートを切った。

「バーディ合戦より、耐えて耐えて、というコースのほうが僕は好き」との言葉どおり、相模原ゴルフクラブで行われた昨年のこの大会でも初日首位。
玄界灘に面した難コースも「今日は難しく感じなかった」と、こともなげに言う。

あのときは結局、最終日に崩れたが「まあ、僕の実力ならこんなもの」と笑いつつ、「やっぱり悔しかったですからね。今年もなんとか、3日目終ったら、またこのくらいの位置につけたい」と虎視眈々とリベンジをもくろむ。

親交の厚い読売巨人軍の原辰徳監督は今夏、阪神タイガースに13ゲーム差つけられながら、みごと大逆転のリーグ優勝を導いた。

次週には、日本シリーズの出場権をかけたクライマックスシリーズに臨む監督は、「勝って(日本シリーズに)招待するよ」と、嬉しい約束してくれた。
「その前に、僕が頑張りたい」。
先に自身初の日本一の座について、恩人を景気づけたい。

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