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バナH杯KBCオーガスタ 2008

地元出身の髙橋竜彦が「良いところを見せたい」

ツアーで唯一となった高麗グリーンは、それが特色でもあるのだが、「今年の芥屋は、アウトコースのほうがより芝目が強い」と、髙橋は感じている。

「インはスムーズに行けるのに、アウトで躓く。今日も1番からもたついた」。

インスタートのこの日は、折り返しの1番で80センチの短いパーパットを外した。
さらに、2番で15メートルのバーディパットを2メートルもショート。
続く3番で、10メートルのバーディパットを今度は3メートルもオーバーさせた。

いずれもパーでしのいだものの決勝ラウンドも、バック9がキーになりそう。
「とにかく高麗は考えすぎないこと。明日も強気で行きます」。攻略法を改めて、頭にたたき込んだ。

コースから、車で約30分の福岡県・大野城市出身。
2位で並ぶ甲斐は沖学園高校の後輩でもある。
そのほかにも、清田太一郎や諸藤将次らOBがおり、「出ている中では、僕が一番年長じゃないかな。負けられない」。先輩のプライドが何よりのモチベーションだ。

また今大会は幼いころから足繁く通い、目標にしてきた思い出のトーナメントでもある。
特に、3連覇を含む大会4勝のジャンボ尾崎は「僕ら世代の大スター」。
ロープの外から食い入るように見つめたその勇姿は、昨日のことのように蘇る。

今週は憧れだった舞台で、憧れの人と予選2日間を同組で回って、発奮しないわけがない。
この日は髙橋らの午前スタート時に激しい風雨が吹き荒れたが、「昨日も今日も、良い緊張感で回れたから」。
難コンディションをくぐり抜けて迎えたツアー3勝目のチャンスに「地元だし、良いところ見せたい」と腕まくりした。

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