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妻の前でV宣言。髙橋竜彦が夫婦でゴルフ伝道の旅

男子プロが交代で、全国の子どもたちにゴルフの楽しさ、面白さを伝えて歩く「ゴルフ伝道の旅」。

今年3人目の伝道師はプロ26年目の48歳。

髙橋竜彦(たかはし・たつひこ)が、2月9日に訪れた茨城県の笠間市立友部小学校は、ゴルフの初心者用具で競うスナッグゴルフの全国大会に16年連続で進出し、昨年は2014年、2016年に続く3勝目を達成。

このたびの講習会もその優勝祝いを兼ねたものだった。


さすがのベテランも、「今日はさらに楽しいなって思ってもらえたら嬉しいですけど、…できるかなw」と、強豪校での重責には誰より頼りになる伴侶を同行。



妻の葉月さんもJLPGAでプロゴルファーのライセンスを持っている。

仲良しプロ夫婦が力を合わせばすべて円満!


大谷紀乃さんとのガチンコ対決に破れたのは計算外(?)だったが、参加してくれた4年生98人中、スナッグゴルフ部員4人以外はみなほとんどが未経験者で、この日もまた愛妻の献身に救われた。



お父さんの誘いで小学4年時にゴルフを始めたが、5年時のコースデビューは空振りばかり。6年時に初めて出た試合では、20人中“ブービー”の19位にかえって火がついた。

中学校の猛練習で、3年時に初めて全国大会に出場。7位の成績を自信に高校1年では九州ジュニアで優勝。

ご両親に「プロゴルファーになる」と宣言し、地元福岡を飛び出したが進学した日本大学は強豪揃い。


4年時に、やっと全日本学生を制して翌1997年にプロ転向したものの「その後も試合に出たり出られなかったり…」。

挫折の連続だったが、31歳の2005年に葉月さんと結婚。


すると、同年の「アイフルカップ」でツアー初V。
さらに、翌年のツアー通算2勝目は、小学校からもすぐ近く、茨城県笠間市の宍戸ヒルズカントリークラブで行われているJGTO主催の「日本ゴルフツアー選手権(現・BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ)」で日本タイトルを飾った。


「恥ずかしいですけど」と妻の目前でモジモジしながら、「彼女との結婚を機に、優勝することができたのではないかと思っています」と、午後の講義で告白。
葉月さんも照れて真っ赤になっていた。


「この優勝を機会にアメリカのツアーに参戦できたのですが、コテンパンにやられて、大スランプに陥りました」と、低迷を極めた時も、いつも隣に葉月さんがいてくれた。


一緒に給食を食べた4年生が描いてくれた夫婦の似顔絵。嬉しかったな~


シード権を失ってからは、ほとんどの試合で葉月さんがキャディを務めてくれるなど、どんなに苦しい時にも夫唱婦随に救われてきた。


来年は50歳。
「ゴルフの試合には、なんと50歳にならないと出られないツアーがあるのです」と、シニアデビューを心待ちにする。

「そのツアーでは、また1年生に戻ります。またスタートできます。凄くワクワクしながらトレーニングを頑張っています。また優勝したいという夢を持っています」。
子どもたちの前で熱く語る髙橋を、葉月さんがいつもの優しい笑顔をたたえて見つめていた。


友部小のみんな。今年も頑張ってね!


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