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東建ホームメイトカップ 2008

上田諭尉は11位タイ

ディフェンディングチャンピオンは、この2008年のツアー開幕戦に、開催前から並々ならぬ意欲を見せていた。
「連覇で存在感を示したい」。
しかし初日、2日目は「王子とのラウンドに、かすんじゃった」と苦笑する。

大雨に見舞われた大会初日。冷え込みに、すっかり手がかじかんでしまった上田は、「遼くんはどうかな」と、ためしに石川の手を触ってみると、ほんのりと温かかった。
「いろんな意味で、若さを見せつけられた」。
予選2日間は自分のゴルフもそっちのけで、「すっかりギャラリーの目で遼くんを見てしまった」。
スコアでもリードされ、しょげかえった。

しかし石川と組が離れた決勝ラウンドでは自分らしさを取り戻し、以前からの課題を見つめなおす冷静さも出てきた。
「しびれるホール、プレッシャーのかかるホールで打ち急ぐクセ。十分に体が回りきれないままヘッドが先に降りてきてミスをする」。
この点を注意しながら回ったら、「今日は完璧なショットが打てた」と満足げ。
通算スコアをイーブンパーに戻し、12位タイフィニッシュに昨年覇者の口からジョークも飛び出した。
「なんだ、遼くんは崩れちゃったの? あいつに、勝ち方を教えてあげとけばよかったかなあ…!」。

最後にようやく、昨年覇者のプライドを取り戻した?!

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