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日本プロゴルフ選手権 2007

宮里優作「それが地元への恩返し」

前半、3つのボギーを打ったが、「みんなも苦しんでいるのだから」と冷静に、反撃のチャンスを待った。8番で、バンカー目玉。これを「劇的なショット」でしのいだ。
これが、10番からの「3連続バーディを呼び込んだ」。イーブンパーまで引き戻した。

18番で、セカンドショットを左に曲げたが「落ち着いて対処できた」。
通算3アンダーのまま、3日目を終えた。
首位と3打差は想定内。
「4打差までOKだと思ってたから。ナイスカムバックは、明日につながる終わり方。よくしがみつけました」。

地元ファンにも助けられたと思う。
ミスをするたびにかかる温かい声援。

「(気持ちを)切り替えて!」。
「これから、これから!」。

そんな言葉の数々につくづくと感じた。
「沖縄のみなさんは、本当にゴルフを良くわかってらっしゃっるから素晴らしい!」。

愛してやまないふるさとで、初優勝のチャンスを迎えた。
不安はあるが、それ以上に喜びもある。
「地元で、こうしてよいゲームが出来るのは本当に幸せです」としみじみと言った。

2000年まで開催されていたツアー最終戦「沖縄オープン」を見て育った。
トッププレーヤーの技を見て、いつか、自分もトーナメントでプレーすることを目標にした。

今度は、自分がお手本になる番だ。
「ジュニアのためにも、しっかりしたゴルフを見せたい。それが地元への恩返しにもなる。・・・なおかつ、勝てれば最高です!」。



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