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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2007

クラレットジャグが会場に到着

R&Aのワット氏(右)から、水野社長(左)に渡されたクラレットジャグ
大会主催のミズノ株式会社の水野明人・代表取締役社長が愛しそうに頬を寄せた。全英オープンの勝者に贈られるクラレットジャグ。その昔、イギリスで行われたゴルフ競技会でチャンピオンの栄誉を称えるため、銀製の赤ぶどう酒用のジョッキを贈ったのが原型といわれている栄光の優勝杯。

これと同じ型のカップがこの「〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック」に寄贈されたのは、いまから5年前のことだった。
それはこの大会で、93年から始まった“全英オープン日本予選”を通じ、数多くの日本人選手を世界最古のメジャー舞台へと送り込んできたことへの功績が、高く評価されたあかしでもあった。

今年もこの優勝カップが、英国ゴルフ協会ロイヤルアンドエインシェントゴルフクラブ(R&A)の方々から直々に届けられた。
大会2日目のこの日、その贈呈式が行われ、大会実行委員のナイジェル・ワット氏とキース・アンドリュース氏の手からいよいよ水野社長の手に託されたのだ。

そのとき、ワット氏がふいに切り出したのは石川遼くんのことだった。
ワット氏は今年5月に史上最年少優勝を果たした15歳のことをちゃんと知っていて、そのプレーぶりもきちんと映像で確認された上でこう言ったのだ。

「いつか、彼のような素晴らしい選手が我々の大会に来て、優勝してくれることを期待しています」。

実は、石川くんは5月のマンシングウェアオープンKSBカップで優勝する前に、5月13日に栃木県の那須小川ゴルフクラブで行われた今大会のジュニア予選会関東大会に挑戦している。

しかし惜しくも3打差2位タイで、世界最古のメジャー戦をかけたこの日本予選最終戦の出場権を逃したのだった。

それも、ワット氏は知っていた。
「今回は残念でしたがそのうち彼にも必ずチャンスがあるでしょう。また彼はもっと勉強したいという理由で、しばらくアマチュアでやりたいと言っているのだとか。それはそれで素晴らしいこと。ぜひ、次は全英アマから挑戦して欲しいものです」と、話した。

“ゴルフの総本山”にもラブコールを受けた石川くん。
その場に居合わせた全員がいままさに届けられたクラレットジャグを石川くんが、笑顔で掲げる日を想像せずにはいられなかったのだった。

<大会メモ>
R&Aと、今大会主催のミズノ株式会社との付き合いは1976年までさかのぼります。
ライセンス契約を結び、全英オープンの公式グッズの日本での製造・販売が始まったのがこの年。
その関わりは年々深くなり、いまや全英オープンの会場でスタッフが着る公式ウェアは、すべてミズノ社製です。
また大会期間中は同社がオフィシャルワークショップカーを派遣して、選手の使用クラブを問わず、メンテナンス作業を引き受けてこられました。
この全英オープン日本予選の開催も、両者が長い時間をかけてそんな信頼関係を築いてこられてきたからこそなのです。
  • 手にした瞬間、思わずカップに頬を寄せた水野社長(中央)
  • 水野正人会長と水野明人社長は、はるばるクラレットジャグを届けてくださったR&Aのワット氏とキース・アンドリュース氏と固い握手を(左から)

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