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武藤俊憲が2年連続の全英出場権

R&Aの方から受け取った2個目の選手証。今年の遠征は昨年、約30万円差で突き放した近藤智弘(右)も一緒だ。
昨年のこの大会は、逆転で全英オープン日本予選ランキングに滑り込んだ武藤が、今度はその最終戦の上位4人の資格で、2年連続の切符をもぎ取った。

シーズン開幕直後に、ウィルス性の肝機能障害を患って戦線離脱。
その間に行われた全米オープン最終予選もキャンセルするしかなく、悔しさをバネに、早速目標を今季メジャー第3戦に切り替えた。病いからの復帰第1戦となったこの大会での一発勝負に賭けたのだ。

しかしいざ本戦が始まっても、武藤に気負いはまったく見られなかった。
「出るに値する人が権利を得られる。自分で自分を苦しめるようなことはせず、一生懸命にプレーする中で、結果として出場できればよいと考えていた」という。

ごく自然体のまま3日目に66をマークして2位タイに急浮上。
そして迎えた最終日は濃霧のため、競技が一時中断したが、このときにも武藤には、浮かれる様子は微塵もなかった。

もしこのまま再開されず、3日目の成績で順位が決定すれば、念願の出場権が転がり込むことはわかっていたが「“このまま終わってくれ”という考えは全くなかった」と、泰然自若としてその時を待った。

そして掴んだ2度目のメジャー舞台は、今度こそ万全の体勢で臨みたいと考えている。
昨年、苦労したウェッジは、すでに特注品を発注済みだ。
またクリークのかわりに、今年は2アイアンを持っていく。
地面が恐ろしく硬いリンクスコースは、「上から落とすと、どういう跳ね方をするかわからない。2アイアンのほうが、適している」と、痛感させられたからだ。

昨年はただただ、メジャー独特の雰囲気に圧倒されて「ワケが分からないまま2日目の16番ホールになっていた」。
今年は、絶対にそんなゴルフはしたくない。
もちろん、まず目標は昨年果たせなかった予選通過だが「それよりも大事なのは、結果を気にせずに自分のプレーを一生懸命することです」。
淡々と話した。

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