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KBCオーガスタ 2007

竹本直哉「初優勝は、ドアを叩いて叩いて・・・」

ブルーでまとめたこの日のウェア。ポロシャツはおろか、ズボンまで汗でビショビショで、この暑さに色まで変色するありさまだ。15歳から10年間、米カリフォルニア州のパームスプリングスで過ごした。近くに砂漠が広がり、季節によっては気温45℃を超える時期もある。
それだけに夏の暑さには慣れっこのはずだが、「いや、やっぱり堪えますよ」と、げっそりとした表情を浮かべつつ、この日の66には口調も滑らか。

「本当は、2桁アンダーまで行きたかったけど・・・。でも今日のプレーは満足です。文句なしです!」。
ツアー開催コースとしては唯一となった高麗グリーンは苦手だが、その分好調のショットでチャンスにつけた。
12番では、残り17ヤードの第3打をチップインバーディ。
前半のインコースでスコアを伸ばし、スコアボードを駆け上がった。

現在、獲得賞金は2100万円を超えて、ランキングは20位。初シード入りはほぼ手中におさめたが、「余裕はできたが、100ある心配のうちひとつがなくなったな、くらいの感覚しかない」と油断するどころか、ますます気持ちを引き締める。

「ひとまず来年の“職”は確保できたけど、再来年はどうなるか分からない、というのが僕らの世界」。
それだけに片山晋呉と最後まで争った7月のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ。
5年シードが得られるメジャー戦は「今でも、勝っておきたかったという思いがある」と悔しがる。

その一方で、「そんな簡単に勝てるもんじゃない、ということも分かってる」。
ツアー初優勝は「ドアを叩いて叩いて、ようやく開けてくれるもの」。
何度も打ちのめされてこそ、という覚悟もある。

「片山さんとの優勝争いは、負けたなりにいろんなことが経験できた。それと同時に、優勝を間近に意識することができるようになったから」。
6打差の4位から頂点だけを見つめていく。

竹本直哉たけもとなおや
1976年11月25日生まれ、和歌山県出身。
湯浅小学6年生まで地元・湯浅町で過ごしたあと、奈良県の智辯学園中学に進み、卒業後に母で女子プロの茂美さんの進めで単身渡米。
パームスプリングスの公立高校に進むと同時にゴルフを始め、UCサンタバーバラ校ではゴルフ部で活躍。ジュニア時代のライバルに、2003年全英オープンチャンピオンのベン・カーチスや、成長株のジェイソン・ゴアがいる。
帰国後、すぐにツアープレーヤーを目指し、5度目の挑戦となる今年のファイナルQTで23位にランクイン。7月のUBS日本ゴルフツアー選手権で片山晋呉との優勝争いの末に2位に入り、初シード入りを手中にした。
得意なクラブはサンドウェッジ。趣味は読書とギター。 身長173センチ、体重65キロ。

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