Tournament article

日本プロゴルフ選手権大会 2006

尾崎直道「心は、アメリカに飛んでるよ」

今週火曜日。会場入りするなり、今井克宗が待ち伏せしていた。「会長!! 今週いっしょに練習ラウンドさせてください!」。

千葉県浦安市に住むプロゴルファーで結成された“新浦安会”は、メンバーに今井克宗と丸山大輔がいる。その“会長”が、直道だ。

今週、米ツアー参戦中の丸山が一時帰国。この日本プロが、今季日本ツアー初出場となる。
そして、直道はこの大会を一区切りに、アメリカのシニアツアーに旅立つ。
その前に、久しぶりにメンバーが全員集まった。めったにない機会を利用して、練習日の2日間は、きゅうきょ直道の“送別コンペ”となった。

練習ラウンドとはいえ、みな本気の勝負。
1打に笑い、泣き、大いに盛り上がった。

合間に丸山のアメリカでの様子を聞いて、直道は自らの思い出に思いを馳せる。
93年から約9年間、やはり米ツアーで戦った。
「大輔は今年Qスクールからの参戦。確実に試合に出られるとは限らないし、行ったり来たりの生活・・・。ほんと大変だと思うけど、ゴルフの調子自体はよさそうだから。ぜひ頑張って欲しいな」。

同時にフィールドこそ違うものの、自身の“再挑戦”への思いも高まっていく。
「なんか、すでに心はアメリカに飛んでいるみたい。ワクワクするような、不安なような・・・」と直道。

この日本プロは、99年大会のチャンピオン。
「まさか、ここでもういちど勝ってアメリカ・・・なんていうほどの意気込みはないけれど。これでしばらく日本を留守にするわけだし今週は4日間を存分に楽しめたらいいなと思ってる」。
日本のファンにも、良い置き土産をして出発したい。



関連記事