Tournament article

フジサンケイクラシック 2006

増田伸洋が首位タイ

ピンチを一転、チャンスに変えた。4アンダーで迎えた最終9番。第2打は、木の根元。フォロースルーの瞬間に、クラブが木を強打することは分かっていた。
シャフトが変形する懸念はあったが、迷わず打ち抜いた。
「折れたら折れたでいい」と覚悟していたが、その瞬間すぐにクラブを確認。
幸い、無傷だったが「あれ、それで球は?」慌てて顔を上げたら、ボールはピンそば2メートル。

バーディフィニッシュで、首位タイに踊り出た。

先週は、手嶋多一とのバトルの末に3位タイ。
OBを打った最終18番の第2打のクラブ選択については、あとから周囲にもいろいろ言われたが、「最終的に決断したのは自分」と、悔いはない。

むしろホストプレーヤーとして、「あそこまで食らいついていけたことが自信になった」。
翌28日月曜日にいつものように、所属先ドームの社内にあるジムを訪れたとき、「3位で頑張りました」というシールを貼った1.25キロの記念のダンベルを贈られて、嬉しかった。

「もし勝てたら残しておこう」と思っていたアゴの無精ひげもサッパリと剃り落とし、「気分一新」してここ富士桜カントリー倶楽部に乗り込んできた。

「良いスタートが切れたから。今週も、このまま上位にいたい」。
そして、最終日には先週の分を取り返したい。

関連記事