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中日クラウンズ 2006

杉原輝雄が、今年も和合に挑戦

名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースを舞台に行われる中日クラウンズは、現存するプロのトーナメントにおいて、日本プロ、日本オープンに次いで3番目に長い歴史を誇る。

この伝統の一戦に、1960年の第1回大会からただひとり連続出場を続けているのがツアー界のドンこと杉原輝雄だ。

47回目の今年も、もちろんエントリー。
68歳が、2試合連続の予選突破とエージシュートを目指す。

先週のつるやオープン。
2日目に、エージシュートには1打足りない69を出して、米ツアーでサム・スニードが持っていた世界最年長での予選通過記録を更新。
これにいちばん驚いていたのは、他ならぬ本人だったかもしれない。

「私にとっての今年第1戦。『杉原、いつまで出てるんや』と、思てた人もいると思います。でも内心、私にも『今に見ていろ』という思いもあった。このままではいかんぞ、という気持ちだったけど、まさか初戦から通るなんて夢にも思わず・・・」。

決勝ラウンドには、さらに多くのファンが駆けつけた。
サインエリアには連日200人近くのギャラリーが列を作った。
今年から日本ゴルフツアーが販売しているサポーターズバッジも売り切れてしまった。

そんな周囲の喧騒とはうらはらに、普段どおり淡々とプレーを続ける杉原に、会場はいつしか感動の渦に包まれていた。

「たとえ2打でグリーンには届かなくても、精一杯、目の前の1打に賭ける姿勢・・・。ラウンドマナーも素晴らしくて、見ていて涙が出た。『私も頑張っていこう』という元気が出た」とは、あるギャラリーの方の弁。

自身の快挙に、ドンもますますその気になっている。
「去年、和合で77を打ってるしね。1回通ったからといって、また次もというのはそう楽じゃないとは思うけど。次もまた、予選を通過したい。エージシュートもやってみたい」。

約1ヶ月後には、69歳。
「・・・70歳になっても、予選通りたいなぁ」。
この執念が、ドンのプロ人生を支えている。



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