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2005 アジア・ジャパン沖縄オープン 2006

ディネッシュ・チャンドが首位タイ「クリスマスプレゼントを持って帰る」

ピンフラッグが、まるで釣り竿のようにしなる。海風が、地を這うように吹き上げてくる。ときおり雨混じりの冷たい強風は、最大瞬間風速17.7メートル(午前9時1分時点)。
「・・・でも、今日の風は一定方向だったから。わりと、読みやすかった」。
逞しく言ってのけたのは、フィジー出身のディネッシュ・チャンドだ。

九州地方にも雪を降らせた強い寒気の影響で、南国・沖縄もグっと冷え込んだ。
正午すぎの気温は15.4℃と発表されたが、実際の体感気温は10℃にも満たないだろう。
例年にない冷え込みに「沖縄は暖かいと思い込んで来たけれど。かろうじて1枚、入れていたのが助かった」。
唯一、荷物に詰め込んだカシミアのセーターを着こんでプレー。

「今日はいつもより、1番手か2番手くらい違うクラブを持った。ラフやバンカーに入れるとつらい。とにかく、フェアウェーキープを心がけてプレーした」。

4番からの4連続バーディは、いずれも2〜4メートルのチャンスを、決めたものだ。
厳しいコンディションの中でボギーひとつに収め、65の6アンダー首位タイに「今日で、男の世界は甘くない、ということが分かってもらえると思う」と、胸を張った。

このアジア・ジャパン沖縄オープンは、来年2006年の賞金ランキングにカウントされるとはいえ、2005年最後となるトーナメント。

ここでツアー通算4勝目をあげれば、今季終盤戦で何度も優勝争いを繰り広げながら、いま一歩、届かなかった鬱憤が晴らせる。
今月24日に予定している1年ぶりの里帰りには、「最高のクリスマスプレゼントを持って帰る」と、決めている。

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