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アンダーアーマーKBCオーガスタ 2006

増田伸洋「ひとつでも上に行くのが恩返し」

スコアを伸ばすたびに、腹からしぼり出すような声援が飛ぶ。そのたびに、増田は思いを強くする。「ここで勝ちたい」。
そんな気持ちを全面に押し出して叩き出したこの日のコースレコードタイ。
そして2位タイへの急浮上だった。

“応援団”は増田が今季、ウェア契約を結んだアンダーアーマーの日本総代理店・株式会社ドームのみなさん。
返しきれない恩がある。
契約と同時にこのオフ、同社内にあるトレーニングジムに週3回のペースで通いはじめた。
専門のトレーナーが組んでくれたメニューのほかに、以下の2つの約束事が取り決められた。

・夕食にゴハンなどの炭水化物を抜くこと
・就寝前に同社のサプリメント『DNS』を必ず摂ること

スイングのキレをもっと出したかった。トレーニングはそのためのダイエットも兼ねていたのだが、体を動かしているのは実質15分程度。
「・・・本当に、こんな内容でいいんだろうか?」。
はじめは半信半疑だったが、かたわらで一緒に汗を流す安田秀一・代表取締役に「お願いだから、騙されたと思ってやってみて」。

説得されながら3ヶ月。
体重は8キロ減。
開幕には別人のように生まれ変わり、さらにその3ヶ月後に成果はさっそく現れた。
6月のマンダムルシードよみうりオープンでツアー初優勝。
「・・・何から何までサポートしていただいて、本当に感謝しているから」。
恩返しは、このホスト試合での優勝しかない。

この日の増田のコーディネイトは・・・
ポロシャツとスラックス、靴下ばかりか下着にいたるまで全身アンダーアーマー社製。
米アンダーアーマー社の社長で、元フットボーラーのケビン・プランク氏がすべてのアスリートのために開発したというウェアはどんなに暑い日も汗を服の中に溜め込まず、速乾性にすぐれているという。
やはり元・フットボーラーで、㈱ドームの取締役・安田秀一氏がNFLヨーロッパのコーチを務めていた1998年にその性能に目をつけて、日本でウェアの普及を展開。
いまでは、プロ野球選手をはじめ多くのファンがいるそうだ。
連日30℃を超える中でも、増田は涼しい顔。
「汗をかいてもシャツが肌に張り付かず、いつでもさらさらです」と、最後まで集中力が途切れずにプレーができたのも、このウェアによるところが大きいようだ。

大会は今年、「熱狂ゴルフスタジアム」をテーマに、ギャラリーのみなさんに「赤い服で応援に来て盛り上げてください」とアピールしています。
最終日はもちろん増田も真っ赤なウェアを身にまとい、ホストプレーヤーとして精一杯戦うつもりだといっています。
みなさんもぜひ赤い服で、選手たちの熱戦を応援してください。

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