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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2005

谷口徹が単独首位スタート

先週のカシオワールドオープンで、1年ぶりのツアー通算10勝目をあげて、滑り込みで切符を手にしたこの最終戦。
「最後、良い形で終わりたいから。優勝を目標に来た」。勢いに乗って、狙うは2週連続Vだ。

先週の疲れはもちろんある。
「でも、疲れているのは誰でも一緒。引きずらずに、気持ちを切り替えることが大事だから」。
先週の余韻に浸る間もなく、次の照準を見据えている。

暖かな日が続いた先週のカシオワールドオープンから一転。
東京の冬空に「筋肉が硬直してしまうから」。寒さを警戒して、はじめは長袖のポロシャツとセーターの下にもう1枚アンダーウェアを着ていた。
「でも、練習するうちに、暖かくなってきて」。
スタート前に、まずアンダーウェアを脱ぎ捨てた。

6番で、6メートルのイーグルパットを決めたものの、7番でアプローチをミス。ピンを4メートルオーバーさせてボギーを打った。
だが、すぐに難しい9番で、右手前からサンドウェッジでチップインバーディ。

悪くなりかけた流れを取り戻すとがぜん、戦闘モード。
「暑いし、動きづらい」。今度は、セーターも脱ぎ捨てると、一気に2位以下を突き放した。

2位と3打差つける6アンダーの単独首位スタートに、早くも来週月曜日の新聞紙面の心配をする。
「Qスクールより、扱いが小さかったら寂しい・・・」。
女子プロの宮里藍が、米女子ツアーの出場予選会に挑戦している。
その日程と、今大会が重なっている。
人気の宮里が活躍すれば、優勝記事も追いやられてしまうかもしれない。

先週の月曜日も、優勝した谷口よりも賞金ランクによるシード落ちをしたジャンボ尾崎のほうが、原稿のスペースが大きかった。
「今週は、最終日にホールインワンくらいしないといけないかなあ・・・」。
自分に言い聞かせるようにつぶやいた谷口。

どんなニュースにも負けないよう、今週もスリリングなプレーで盛り上げるつもりだ。

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