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ダンロップフェニックストーナメント 2005

デービッド・デュバルが単独首位

2003年のこの大会初日、インスタートの16番ホールを終えたところで途中棄権。そのときの理由を当時、デュバルはこんなふうに説明している。

「左肩の滑液(かつえき)のう炎にかかっていて、数年前から腰や腱、筋などにも痛みが生じるようになっていました。今年も8月以降、5週間寝込み、結局10週間ずっとゴルフができない状態でした・・・」。

このころからすでに、デュバルは体のあちこちに痛みを抱えていたようである。
それを少しでも軽減するようスイングを変えたり、グリップを変えてみたり、さまざまに取り組んだが、それがすべて裏目に出た。
この年を境に、転落の一途をたどったデュバル。

97年には、初優勝からの2週連続Ⅴ
98年には、年間4勝で米ツアーの賞金王に輝いた。
99年にはタイガー・ウッズを押さえて、世界ランク1位に。
00年のワールドカップでは、ウッズと組んで母国を勝利に導いた。

ウッズと並んで2強と呼ばれた時代もあったが、今は見る陰もない。

ここ3年はシード権さえ確保できないほどひどいスランプに落ち込んだまま。
今季の獲得賞金は7,630ドルで、ランク260位は自己ワーストだ。

そんなデュバルが、2001年に初出場にして大会初優勝を飾った思い出の舞台で、復活の兆しだ。

「自信を取り戻すために、これまでいろいろとやってきたけれど、結局は上手くいっていたときのスイングが一番良いということがわかって。いまは無理に飛ばそうとしなくても、ボールと道具に頼ればいい、と。いまは昔の自分に戻りつつあるし、自信もある。去年より断然、良いゴルフが出来ているんだ」。

大会2勝目で、かつての輝きを取り戻せるか―。


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