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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2005

宮里優作「テスト勉強は、してきたから」

399ヤードの6番パー4で、残り137ヤードの第2打を9アイアンで直接カップイン。「スコーン、といいのが入ってくれた」。
チップインイーグルも、後半の11番で1メートルのパーパットを外して「流れを絶ってしまったけれど」。
上位が伸び悩んだこともあり、首位タイに食らいついた。

デビューして4年。
東北福祉大のアマ時代、トーナメントでも何度も優勝争いに絡み、デビュー当時から優勝に一番近いと騒がれながら4年が経った。

これまで幾度かあった初優勝のチャンスも、「自分で盛り上がっちゃうところがあって。球が飛びすぎて、距離感が合わなくなったり。ジャッジミスもある。その辺を反省して、明日に挑みたい」。

父・優さんも手を焼くほど、とことん自分を突き詰める性格だ。
完璧主義で自分に厳しい男は、「(長兄の)聖志くらい、適当にやれればいいんですけども」と苦笑するが、最終日最終組で迎えるこのホスト試合は「優勝は考えてますけども、それよりも自分のゴルフをするほうが大事です」と、あくまでもスタイルにこだわる構えだ。

ホールアウト後、報道陣にコメントを求められると、こう言って謝ることがある。
「先にサインをしたいんで。・・・スミマセン」。
たとえ飛行機の時間が迫っている最終日でも、サインエリアで待つファンの列が途切れるまで延々とペンを滑らせる。
ファンを大切にしようとする気持ちと、その裏で重ねる練習量は人一倍。
「テスト勉強はしてきたんで、明日は“どうだ!”という感じで。ギャラリーのみなさんには、僕のゴルフを見て晴れ晴れとした気持ちで帰っていただければ」。

宮里家の次兄が、いよいよその日を迎えるのか・・・。

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