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日本オープンゴルフ選手権競技 2005

青木功13年ぶりの日本オープン

今年70年の記念大会は、龍ヶ崎(茨城県)で行われた1992年大会以来、13年ぶりの日本オープン。
1983年、1987年のチャンピオンが、この伝統の一戦に帰ってきた。

プライベートでのラウンド経験は昨年12月に1度あるが、名門・廣野ゴルフ倶楽部を舞台に試合にのぞむのはこれが初めて。

「今回は、推薦(JGA特別承認)をいただいて出られることになったわけだけど、この記念大会に廣野で戦えることが何よりも嬉しい。選手冥利につきるね」。
感慨深げに、目を細めた。

ここ廣野の敷地内には、日本のゴルフ史を刻む貴重な資料が収められたゴルフミュージアムがある。
大会6勝の輝かしい記録を持つ宮本留吉プロなど、日本のゴルフ史を彩る錚々たる面々の隣に、青木の写真もある。
殿堂入りのセレモニーで着たジャケットや、愛用のクラブが飾られている。

さらに大会初日のペアリングは、ジャンボ尾崎、中嶋常幸。
いわゆる、AONの組み合わせ。
今大会の勝ち星は、3人合わせて11回もある。
特に1985年からの8年間、この3人で優勝を分け合ってきた黄金期もある。

「ゴルフ界を引っ張ってきた者同士。・・・俺達が、そこにいたんだってことを示す意味でも、明日から目一杯のゴルフで年季の入った技を見せたい。そんな姿を見て若い子たちが、また俺達を目標に頑張って新時代を作ってくれればな・・・と思っているんだ」。

ゴルフ史に大きな足跡を残した者としての大きな責任を、全身で受け止めながら世界のアオキが廣野に降り立つ。

写真中=コースから向ってクラブハウスの左にある広野ゴルフ倶楽部のゴルフミュージアム。
この部屋を一巡すれば、今年で104年を迎える日本のゴルフ史のみならず、世界のゴルフの歴史が垣間見えてくる。
ゴルフミュージアムは今週本戦の4日間、10時〜16時までギャラリーのみなさまにも無料開放されます。

写真下=ミュージアムの玄関をくぐってすぐ右側に青木功が以前、愛用していたクラブなどが展示されている。
ちなみに、社団法人日本ゴルフツアー機構の会長で、今大会1976年大会チャンピオンの島田幸作が使用したクラブなども展示されております。


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