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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2005

尾崎健夫「50代で、勝っておきたい」

今年の八本松のアウト上がり4ホールを、ジェットは「アーメンコーナー」と表現した。昨年までチャンスホールだった8番は、557ヤードのパー5から479ヤードのパー4に変更された。
難易度の上位を占める6番、7番、9番に挟まれた8番は、以前は合間にホっと息のつけるホールだったのだが、一転、八本松でもっとも難しいホールに生まれ変わったことで、この4ホールは鬼門となった。

「ところが、今日はそれをやっつけてやったんだ!」。
7番で、OK距離につけてバーディ。8番で、7メートルを決めた。9番もやはり7メートル。
「アーメンコーナーで3、3、3と3つ並んでグ〜っと、来たね!」。

50歳を迎え、「年をとると、起伏の激しいグリーンがつらい」という。だが、「昔ながらのグリーン形状を残す」(健夫)このコースなら、戦えそうな気がしてくるとも。

その言葉どおり、昨年大会は3位タイ。
再び上位に浮上して、ここ八本松との相性の良さを実感せずにはいられない。
ショートゲームのイップスと、度重なるケガに見舞われた40歳代後半は、「すべてに関して衰えを感じ、もうやっててもしょうがない」とまで落ち込んだ。
「それが昨年くらいから、『これはいいかな〜』と思えてきて。体も、ショットも5年前よりは今のほうがずっと良い。5年前より、勝てそうな気がしているんだ」。

今年は、勝負の年だ。
今年の健夫の出場資格、『1973年ツアー制施行後の生涯獲得ランキング上位25位内』の適用は、1回限りの1年間のみだ。
今年もまた賞金ランクによるシード権を取り戻せなければ、あとは予選会のクォリファイングトーナメントに出るしか方法はなくなる。

シード復帰を目指して今年はシーズンの最後の最後まで戦い抜く覚悟だが、「50歳で勝っておきたい、とも思っている」。
ツアー通算16勝目なら、話は早い。

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