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2003 アジア・ジャパン沖縄オープンゴルフトーナメント 2004

2004年で複数年シードが切れる合田洋が、暫定首位浮上

左肩を抑えながら、ホールアウトしてきた。「こんなところ、普段は痛くならないのに・・・」。あまりの強風下でのプレーに、 「いつもは使わない、変な筋肉を使ったのかもしれない」と顔をしかめた。
朝の練習場から警戒心は募った。
「これじゃどこへ飛んでいくか分からない」。
コースに出る前から勝手に体が反応し、自然と球は低くなっていた。

前半の18番ホールは、アゲンストのアップヒル。残り135ヤードの第2打で、7アイアンを握った。本来なら、9アイアンで済む場面だ。2番手クラブを上げても、まだ届かなかった。

16番では、6メートルを3パット。ボールが風でふるふると揺れているのが分かる。しかもボールだけでなく、「パターヘッドまでが、風で波打っていた」。
まったく別の方向へ飛んでいきそうで、思い切って打っていくことができなかった。
「今日はあまりど根性も出せず、簡単にボギーを打ってしまった」と振り返る。

そんな苦労を重ねながらも、3番で右のバンカーから25ヤードの第3打を直接入れて イーグルを奪うなど、通算5アンダーで暫定ながら、首位に浮上。
「今日の2オーバーは、まあまあじゃないですか」とひとまず及第点。
95年の日本プロ優勝で手に入れた10年シードは、来年で期限が切れる。2004年シーズ ンにカウントされる今大会で勝てばいち早くシードが確定できるが、「まだ半分が終わったところ。勝負は、68ホールあたりまで行ってからですね」と、無欲を強調した。

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