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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2004

高山忠洋「どうせなら、勝っちゃえばいいんだ!」

前半の18番パー5で、グリーン手前のラフからピンまで30ヤードの第3打をチップインイーグル。トレードマークの笑顔満面、キャデイと拳骨をごっつんこさせて喜んだ高山。

意外とギャラリーの反応が少なくて、盛り上がらなかったのには少々がっかりしつつも、このイーグルを含む66でまわって通算8アンダー2位タイ浮上。

「また、チャンスが巡ってきましたね!」と、弾む声とは裏腹にシーズン終盤を迎えて、満身創痍だ。

持病の左手首痛に加えて、左足首痛、右内側太もも痛…。
「あちこち、がばいながらのプレー」にも、発奮材料は次週最終戦『ゴルフ日本シリーズJTカップ』の出場権だ。

現在、賞金ランク39位(世界メジャー、WGCでの獲得賞金を省く)。
今年のツアー優勝者と、賞金ランク25位内の選手にしか出場権が与えられない“頂上対決”には、もう千数百万円ほど足りないのだ。
ホールアウト後は今大会の賞金リスト片手に、「最終日に単独2位ならOK、2位タイでもOK。単独3位なら…う〜ん、25位内には、ちょっと足りないか〜」と、指折り数えていた高山。

そのうち、ふと顔を輝かせて「…ていうかどうせなら、勝っちゃえばいいんじゃん!」。
ここいぶすきでのツアー初優勝で、堂々と次週の切符を勝ち取る計画だ。

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