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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2004

高山忠洋が、単独首位浮上「今週は、ぜひ勝ちたい試合。上位から、振り落とされないように頑張りたい」

単独首位でホールアウトしたこんな日こそ、心ゆくまで練習に励みたい。そんな気持ちを懸命にこらえている。ドライバーショットは5球限定。あとは7アイアンと、サンドウェッジで、軽くならす程度にとどめている。

昨年、痛めた左手首が、この夏からまたぶり返した。医師には「手首の骨が不安定になって、それが腱を刺激して炎症を起こしている」と診断を受けた。ひどい人になると日常生活もままならず、手術も必要となるが、高山の場合はそこまでひどくない。

「普段はお風呂で背中を洗っていて、変な具合にタオルを持ったときにピリっと来るくらい」と、笑うが、プレー中となるとことは深刻だ。
特にインパクトからフォローにかけて、手首が折れる瞬間に激痛が走る。

大事を取って8月から約1ヶ月、クラブをほとんど握らないようにした。だが9月に我慢も限界。
ANAオープンで復帰しようとエントリーした。遅れを取り戻そうと会場で、打ち込みの量を増やしたのがたたった。
本戦が近づくにつれて、だんだん痛みがひどくなり、結局、欠場をよぎなくされた。

「焦って、出場を急いだのがいけなかった」。いまはあのときの失敗を反省材料に、じっと我慢の日々だ。

一時は、“初優勝にもっとも近い男”と、もてはやされた。思わぬハプニングで、しばらく遠のいていたそのチャンスが、再び転がりこんできた。
今週は、用具契約先ブリヂストンの主催大会。
「優勝を念頭に、できるだけ上位から振り落とされないように頑張りたい」。
痛みをこらえて高山が、優勝戦線に名を連ねた。


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