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日本オープンゴルフ選手権競技 2004

谷口徹は4アンダー暫定首位でホールアウト「焦らずゆっくりやろう、と」

日本一のプレーヤーを決める今大会。毎年、「勝ちたい」という気持ちがあまりにも強すぎて、初日から出遅れた。「いつも、朝イチから狙う気持ち満々」。意気込みすぎて、スタートするなり、タフなコースのワナにはまった。
「自分に期待しすぎてたんです。スタートで打ってしまって、毎年、クタ〜っとなってた」と、振り返る。

のんびりを決めこんだ今年は、4アンダーの好発進。
今シーズンは、ずっとアイアンの調子がいまひとつだった。そのせいで、前向きになりきれない。「構えても不安だし、自信も持てないし」。
加えて、今年も例年にたがわずの難セッティング。「焦らずゆっくりやろう」。良い意味で、力が抜けたことが、よい方向に働いた。

幸い、ティショットが絶好調だ。「ターゲットを決めて、何も考えずにスっと構えて、スパンと打てば、フェアウェーの真ん中に飛んでいく。やってて楽しいくらい」。
やや、不安があったパッティングも途中、14番ホールで「まず、フェースを目標方向に合わせてから構えるように」ルーティンを変えたら、途端に上り調子だ。
アイアンショットの不振を補うにあまりある好材料が揃ったら、再び、自信もわいてくる。
「今日の貯金を生かして、ステディなプレーをしていきたい」。2002年の賞金王が、息を吹き返しつつある。

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