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日本オープンゴルフ選手権競技 2004

谷口拓也 1アンダー暫定7位タイでホールアウト「このコースは、1日3オーバーでパープレー」

左ドッグレッグの9番パー5。ティショットを、左ラフに打ち込んだ。第2打地点に行ってみると、芝はおもいのほか深く、ボールは、上からのぞいてかろうじて顔が見える程度。
「欲をかいてはいけない」わかっていても、つい、力が入ってしまう。
「うまく脱出しつつ、少しでも距離を稼ごう」。
9アイアンで強振したショットは、わずか20ヤード先のラフにもぐりこんだ。
さらに、3番ウッドでグリーンをねらった第3打は、右バンカーの奥。
「・・・やっぱり。欲張るとこうなる。このホールは、ボギー覚悟だ」謙虚な気持ちを取り戻して打った7メートルのパーパットは、最後のひと転がりでカップに落ちた。

「この9番だけじゃない。もう、今日は拾いまくりっス!」。しぶとくねばって、1アンダー暫定7位タイに、「このコースは、ラフに入ったらパーを取りに行かないこと。1日3オーバーで、パープレー。ピンチになったらボギーで良い、その開き直りが大切です」と、改めて肝に銘じた谷口には、これがデビュー後、初めての日本オープン。
アマチュア時代、2度の挑戦はいずれも予選落ちしている。
「初の予選通過目指して、明日以降も粘ります!」。
プロ3年目。成長のあとを示すには、絶好の舞台だ。

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