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ANAオープンゴルフトーナメント 2004

今井克宗「コーチにボーナスをあげたい」

昨年の初優勝で、複数年シードを手に入れた今シーズンは「スイングを、いちど全部ぶっ壊して」いちから作り直す覚悟を決めた。
「僕は良いときと、悪いときの落差が激しすぎるから」。今後もっと安定した成績を残していくために、井上透コーチと正式に契約を結んで始めたスイング改造。

開幕直後は、「案の定、ゴルフにならず」苦戦が続いていたが、「そんなことは初めから、百も承知」。焦らずくさらず、地道に取り組んできた成果が出始めたのは、夏場以降だ。
しかししばらくの間は、それをうまく成績に生かせなかった。

春先の不振を引きずったままで、復調のきっかけがつかめない。
「試合イップスになっていた」自信が持てず、「初日、スタートホールに立つなり(自宅のある)千葉に、帰りたくなっちゃったときもありました」と、苦笑いで振り返る。
そんな極度の“自分不信”から立ち直るきっかけとなったのは、今週の深堀圭一郎からのアドバイスだ。
「詳しくは教えられないけれど、おおまかにまとめて言えば、ケツの穴を締めてやれ・・・って、ところ
かな」。
メンタル面で、大きな支えとなり、2日間で10アンダーを積み上げて単独3位で決勝ラウンド進出。
「ぜひ今週、良い成績を出して井上コーチにボーナスをあげたい」。
同じく井上コーチに師事する加瀬秀樹の、先週の復活劇も刺激になっている。

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